山形県南陽市7.9豪雨災害 復旧ボランティア活動報告
7/13(日)に「7.9南陽市豪雨ボランティアセンター」の初日に活動に参加して参りましたので報告します。
<ボランティアセンターについて>
7.9南陽市豪雨災害ボランティアセンター
場所:山形県南陽市赤湯212ー1 赤湯市民体育館
※「南陽市役所 市民体育館」と間違え易いので注意
アクセス:赤湯駅(JR山形新幹線、奥羽本線)より、徒歩20~30分
首都圏からは東京駅 6:12発の山形新幹線で、ボラセン開始時間の9:00に何とか間に合うので、日帰りの活動も可能です。
※車で行く場合、駐車場を予めボラセンFBでご確認下さい。
・トイレは体育館のものと、仮設トイレ数台あり。臨時の水道も敷地内に設置。
・作業宅でもお手洗いを借りれるようボラセンからお願いしているとのこと。
※水道、電気といったインフラはほぼ復旧済み。
・ボラセン内に女子更衣スペースあり。
7/19~21の3日間は漆山サテライトが開設
活動予定の方は、ボランティアセンターFBで最新の情報をご確認ください。
<行程>
6:12東京発の新幹線で8:35に赤湯に到着。(写真 赤湯駅)
東口から徒歩でボラセンを目指すが途中で道を間違えたため約30分後に到着。
東口駅前ロータリーから延びる道路を道なりに進む。途中、氾濫した吉野川を渡ったあたりから道路に泥の跡が目立つようになる。
昼食等買い物:赤湯駅構内にニューデイズ、ボラセン途中に711あり(ただし遠回り)。
ボラセンに到着!
受付を行います。
マッチングは通常9:00開始(この日は9:30からでした)
初日にも関わらず集まったボランティアは100数十名。
別の現場でお会いしたことのある方もいらっしゃいました。
また、「心ひとつに」のTシャツの一団が、、、山元町からも十数名が駆け付けていました。彼らは非常に熱心に活動されていました。
団体から先に現場を割り当てられます。
次にリーダー経験者が集められ(私も)、現場を割り当てられたのちに、各ボランティアが希望する現場に班分けされます。
リーダーにはニーズ表、現場への地図等が渡されます。
マッチングが完了した班から、ニーズ表に基づき、ボラセン外の資機材置き場から、スコップや一輪車といった機材を受け取ります。
<現場への移動・作業>
私の班の作業はお家の裏手の泥出し。ボランティアは私含め6名で、私以外は地元の方々で、ご夫婦と女子3名。
一輪車2台とスコップ数本、土嚢を持って現場へ移動。
ボラセンから徒歩で行ける範囲の現場が多いようです。
途中、多くの家で住人が泥出しする光景を見かけました。
10:20 ボラセンから徒歩7~8分程で現場のお宅に到着。同時に雨も降り始めました。
こちらのお宅は浸水こそしていませんが、敷地内に泥が流れ込み堆積していました。玄関前はお家の方とご近所の方で片付けたとのことで、家の裏手の狭い場所の泥を出をご希望でした。
やっと数名が入れる狭い場所の泥を土嚢に詰めて、道路脇に運びます。
途中雨が激しくなり、一旦作業を中断し、お宅の軒先で雨宿り。
土嚢10数個分の泥をかき出し、この場所の作業は午前中で終了。
この作業の際、作業宅の隣家の敷地を通る必要がありました。この隣家は昨日敷地を清掃しておりましたが、そこを泥でまた汚してしまいました。
また、一部畑となっている部分にも踏み込んでしまい、ご主人から苦情を受けることに。
お詫びの上、汚した部分の泥を洗い流して、ご了承いただきました。
また、この経緯はボラセンにも報告しました。
ボラセンに引き返し昼休憩。
<午後の作業>
午前中で作業を終えた20名程が、午後は床下から泥を出す作業に合流する予定。
床下の高さ80cm程の床下にヘッドライトを付けて中にもぐるとのことで、ボラセンからは酸欠に注意と言われました。
しかし現場に到着すると、その作業は既にほぼ終了。待機して指示を待つことに。
ボラセン開設初日ということもあり、作業の進捗状況の把握には多少混乱がある模様。
但しボラセンの名誉のため申し上げておきますと、初日でこれだけ多くのボランティアが集まったにしては、混乱もほとんどなく、かなりスムーズに進行していたことに驚きました。
その後、このお宅の敷地に大量に溜まった泥を土嚢に詰める作業を行いました。
15時頃、ほぼ泥が片付いたところでこの日の作業は終了。
ボラセンに戻り、スコップや一輪車等を洗って返却。
リーダーは活動報告を行います。
15:30頃からボランティアが帰り始める。
ボラセンのスタッフの方々は、翌日の作業についての話し会い等をされていました。
<主な活動内容>
・庭の泥出し
・床下の泥出し(床を剥がす場合あり)
・床上の清掃、家具等の運び出し
・側溝の泥出し
(写真 被災して立ち入り禁止の公民館)
<活動上の注意>
■豪雨
場合によっては警報が出ることもあり、情報には要注意。
■泥
泥が撥ねて目に入ることがあるためゴーグルは必須。
■土埃
晴天の場合は、泥が乾燥し、土埃が舞うので防塵ゴーグル、防塵マスクは必須。
コンタクトレンズの方は要注意。
■ハチ
ハチ多し、要注意。熱中症対策も併せ黒い服は避ける。
■土嚢の扱い
運ぶ人のことを考慮し、土嚢は詰め過ぎない。
運ぶ際は、腰を痛めないよう、また中にガラス等が入っていないか要注意。
■床下
ヘルメット必須、床下に入ったら酸欠に注意。
ヘッドライトがあるとよい。
■隣接する家への気配り
個人宅の作業になる場合、隣接する家に迷惑を掛けないよう細心の注意が必要。
せっかく泥を落とした土地を靴の泥などで汚してしまわないよう注意。
もし汚してしまった場合は、その部分も掃除すること。
汚してしまったり苦情等を受けた場合は現場リーダーに報告、リーダーであればボラセンに報告すること。
■住民の方とのコミュニケーション
住民の方々も自主的に泥だしなどの作業を行っており、発災から日数も経過してかなりお疲れの方が多いとのことで、この辺りへの配慮が必用と思われます。
<活動後>
赤湯地区は所々に銭湯のような温泉施設があります。
ボラセン前の「とわの湯」は、
入浴料¥100。石鹸、タオル等は自分で用意するか番台で購入。
お湯は熱めですが、疲れを取るにはちょうどよいです。
銭湯でも帰りに寄った商店でも、住民の方々の話題はやはり水害。
「お宅は水は上がらなかったの?」といった会話を所々で耳にしました。
〔報告 荒井〕